「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
青と風と光ときみと


ということで、その原稿の対象となる作品が入ったiPodを持って海に行ったのですが、高波がすごくて浜に入れないようになっていました。入れぬのならば仕方ない。iPodでその作品を再生し、特に当てもなくあたりを散歩することに。

冬とは思えないあたたかさ。風が強くて、空は青くなったり灰色になったり、だけどすごく日の光が眩しい。イヤホンから流れる音楽が、身体を動かすごとに目の前の景色や、風と光とともに身体に入っていくようでした。本当は海と空の青を吸収したくて外に出たんだけど、歩いていくうちに「空のした、風が吹くなか、道を歩く」という状況のほうがこの作品を身体に入れられる、海に行けなくて良かったんだ、と額に滲んだ汗を拭いました。

そのあととある曲のイントロが流れ出したとき、わたしの左側には海が見えました。そのギターのアルペジオのきらめきは、まさしくわたしの前に広がるそれとまったく同じでした。高揚しました。こんな好タイミングで流れるなんてすごい偶然じゃないか。それ以降さらに自分のなかにその音楽が染み込んでくる感覚があって、途中何度も衝動的に走り出しそうになりました。

アルバムも終盤。「家に着くくらいにこのアルバムも終わったらドラマチックだな。でもまさかそんな偶然あるわけないよな〜」と心のなかでつぶやく。何も考えず家に戻り、鍵を差し込んで回した瞬間に、イヤホンから流れる音は止まりました。

ちょっと奇跡みたいだった。導かれるようだった。そういう奇跡を呼んでくれるバンドって、いるよね。彼らはわたしにとってそういう存在なのかもしれません。5日間引きこもってたからいい気分転換になったし、近所を昼間歩いたの初めてだった。あのとき肌で感じた風のような文章を書けたらいい。
【2017.02.23 Thursday 16:45】 author : sayako oki
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