「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
感傷ベクトルとLyu:Lyuのツーマンに行ってきました(※ただの日記)


感傷ベクトル企画ライヴに行ってきました。今回の出演はLyu:Lyu。ワンタンマガジンでは感傷ベクトルの田口囁一さんとLyu:Lyuのコヤマヒデカズさんのフロントマン対談を行いました。このライヴにいらっしゃった方々がこの日をもっと楽しめるものになったらいいなあと思ったし、この日のライヴに来れなかった方々が少しでもこの日を体感できるものになったらいいなあと思って企画した対談です。もしよろしければ読んでみてください。

感傷ベクトルとわたしの出会いは2013年9月2日。新代田FEVERでした。それまで感傷ベクトルは業界向けのショーケースライヴで一度演奏した以外はライヴ活動がなく、バンド形態のライヴはこの日が初。終演後におふたりにご挨拶をしました。腰の低いおふたりだなと思った。その次の日にインタヴューを行い、赤裸々な気持ちをたくさん話してくださいました。終盤では囁一さんとピープルの話ばかりしていた気がします。去年のアストロホールのライヴは行けなかったけど、それ以外の都内のライヴは全部行ってるんじゃないかな。uP!!!も応募して当選して行ったし。

Lyu:Lyuとの出会いは2014年5月。『GLORIA QUALIA』のインタヴューでした。もちろん以前からLyu:Lyuのこともナノウさんのことも知っていたけれど、実はそれまでは少し敬遠していたところがありました。自分の気持ちもずたずたになるような気がして、聴いているのがとてもつらかった。取材依頼を頂いたとき受けるかどうするか悩んだけれど、まずは聴いてみようと思い『GLORIA QUALIA』を再生したら、こんなに優しい歌をうたうんだ、と驚いたし感動しました。もちろんそこに痛みは伴うんだけど、その痛みにも優しさや血のあたたかさが通っていた。このときに「このバンドの変遷を見ていきたいな」と思いました。

ライヴの先攻はLyu:Lyu。メンバーはアー写の衣装で登場し1曲目は「ディストーテッド・アガペー」。やっぱり大サビCメロの〈何かを渡したいのだけど 何も渡せるものが無くて/仕方ないからこの身体を 細かく刻んで歌にしたよ〉という詞はいつ聴いても胸にくる。わたしがLyu:Lyuのライヴを観るのは去年の夏ぶりで、あのときとはだいぶライヴも変わっていました。見せ方とか運び方とか表現方法や雰囲気づくりも含めて、いろんなチャレンジをしているライヴだったと感じた。正直に言えばまだ未完成だと思う。けどその様子がすごく次への期待を煽りました。得意なことだけを突き詰める方法もあるかもしれないけど、新たな可能性を求めて挑戦する人はきらきらしているなあ。

後攻は感傷ベクトル。ベースの春川三咲さんのラストライヴです。でも湿っぽい感じはなくて、いつもの感傷ベクトルらしい空気感でした。わたしが初めてベクトルと出会ったのがFEVERだから、初ライヴのことを思い出したりしていろいろ感慨深くなったりしたわけですよね。わたしが大好きな「none」もあのときはこんなアレンジじゃなかったけど、この曲の音にバンドの気迫や底力を感じたんだよなあ……とか。あと、こんなに堂々と前を向いてライヴするようになったなんてな〜〜と2年半前のことを思い出してました。バンドの団結力も過去最高だったんじゃないかな。いい日にしたいという気持ちが全員から出ていたと思います。囁一さんも地に足がついているように見えた。

と、感慨に耽っていたら、MCタイムでは当のベクトルふたりは本当にいつも通りで、ああそうだそうだ、感傷ベクトルってこうだよな笑 と思った。でも春川さんのMCは過去最高に面白かったです。越智さんのくだりも、オッサンと並走した話と休日の終電の話も声出して笑いました。オッサンと終電の話は「コヤマさんのいいMCに謝ろうぜ!」と言いたくなるほどの内容でしたけど笑、めっちゃおもしろかったー。春川さんて街のなかでの変人遭遇率高い気がします。囁一さんの突発的提案で「孤独の分け前」を演奏して、春川さんがガチギレ?するというアンコールでの一幕もベクトルらしすぎて最高でした。

なんとなくだけど、この日はいままで見てきた感傷ベクトルのなかでいちばん高校時代のおふたりの空気感に近かったんじゃないかな〜と思ったり。なんだか、ふたりが10代の少年に見えたんですよね。普通に音楽が大好きな男の子たちに見えた。それがすごくよかった。
わたしがベクトルで好きなところのひとつは、一切誤魔化さないところです。かっこつけて誤魔化さないし、演じて誤魔化さない。嘘がない。嘘がつけない。かっこつけられない。笑 そういうところがかっこいいなと思います。ベクトルは実際それを続けてちゃんと成長してるしね。囁一さんは対談で「感情を作品に反映できない」とおっしゃっていたけれど、やっぱりベクトルのライヴにも作品にも感情が不可欠だなと思った。「光のあと」の鍵盤なんてエモさと気合いのかたまりでしょう。感情の出し方がLyu:Lyuと違うだけだろうなと。

ベクトルにつられてなのか、わたしもベクトルと話しているときは、ライターとしてのわたしより、いち個人のわたしが話している瞬間が結構ある。わたしはむかし対人恐怖症だったくらいなのでいまも人間関係がめちゃくちゃ苦手でどうしたらいいかわからなくて、どんな人にも笑顔は向けているし誠意をもって接しているけれど、透明で厚い壁を作ってきた気がします。ベクトルはそれを溶かしてくれたきっかけのバンドなんじゃないかなあ。溶けてきたお陰で嫌われたりすることもあるけど笑、つながれるひとたちとはちゃんとつながれている実感はあります。

いろんな気持ちを受け取ることができたライヴでした。読者さんにもたくさん話しかけていただいて、ライヴ会場であんなに話しかけていただけたのは初めてだったのでとてもうれしかったです。人の縁とは不思議だな。これからもこころを大事にしていきたいです。技術は裏切らないのは勿論だけど、技術を扱う人間が伴ってなければ武器も生かせないからね。がんばろ。

囁一さん、春川さん、これからもなにとぞよろしくです◎
【2016.02.12 Friday 16:16】 author : sayako oki
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