「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
HARMONIA JAM × 音専満充 【mothercoat interview】(2/5)
mothercoat interview
埼玉県深谷市で育まれる、より深い音楽生活
−続けることと極めること−

ツアーがあるから緊張感とモチベーションを保てている


■普通は“CDをリリースしたからツアーをする”というスタイルですが、mothercoatはそういう定義に囚われてないですよね。

ギガ:何でもリリースの周辺だけ盛り上がるじゃないですか。そこに全力でパワーを注いで、終わると一気に下降してしまう。そういうサイクルはイマイチだなぁと思っていて。次回作を出すまでずっとその作品が新譜だから、それをやり続ける。これだけアーティストも世の中には多いし、出てる作品も多いから、もちろんCD屋さんも2週間推せたら良い方だと思います。でも僕らはそういうサイクルに自ずと入る必要もないと思っちゃったのかな。それよりも……みんなが「mothercoatの新譜いいね」とか「この前ライヴでCD買ったら良かった」とか、ずっとずっとぽつりぽつりと言ってくれることのほうが素敵だし、よっぽど宣伝にもなるし。

トキ:ツアーによってバンドの収入も生じるので、それを行うことは生活と同じことですね。ツアーに出ないと基本的には何も起こらないし、年に1、2回しか行くことが出来ていない場所もいっぱいあるので、行かなければいけないところもたくさんあるんです。こっちはずっといろんなところを回っているけれど、向こうからしたらいつも来てるわけではないですから。


ギガディラン(Vo/?)


トキロック(?/Vo)

■日本全国いろんなライヴハウスは勿論、海外でもライヴを行っていらっしゃいますが、そういうエネルギーや思いはどこから生まれるのでしょう?

トキ:単純に土地自体が好きなこともあるけれど、人が介在していることが多いと思います。最近は幸せなことに、いろんな地方の方々から誘って頂くことが本当に多くて。思いがある人がいる場所は、単発になってしまっても、行くときは行きます。

ギガ:人ですね。なかなかみんな東京に来れるわけじゃないし、うちらみたいな名も知れてないバンドだからこそ会いにいかないと、というのは強いかな……。

■「会いに行かないと」とおっしゃってもらえるのは地方の人間としては嬉しいです。ライヴハウスは本当にいろんなところがあると思うんですけど、演者目線ではどんなハコが魅力的に映るのでしょうか?

ギガ:いろんなところを回っているから、基本的にはハコを選ばないです。海外は日本より環境がひどいことも多いけど、そんなことに甘えてられない。「どんな環境でも人々の心にライヴが突き刺さる、一定ライン以上のmothercoatのステージを見せないといけない」と思ってやっているので、どこ行ってもやれる自信はだんだんついてきたかな。

■そういう自信が出てきたのは?

ギガ:それはやっぱり、海外行って帰ってきてからですね。SXSWのときもそうだし、イギリスとカナダに行ったときも。

トキ:特にイギリスが過酷な環境でした。まずツアー会場に行くまでの運転がとても大変でくたくたになってしまって。あと、向こうはモニターや音響環境がちゃんとしてるライヴハウスのほうが少ないんです。うちはメンバーにPAがいるから“いいものにしてくれる”ことにかなり慣れきっている状態だったんですけど、海外ではそうはいかない。PAも向こうの音響と戦うので精一杯。ステージのメンバーは電源が落ちてしまったり、基本的なことが儘ならなかった。でも“だからだめだった”なんて、イギリスまで行ってそんなわけにはいかない。そういうものでタフになっていった部分が大きいですね。

ギガ:地方に行くのがいいのは「ここまで来てしょうもないライヴをやって帰れるか」と思うこと。東京だけでやってると、やっぱり慣れちゃうし、近場だし。

トキ:そんなことはないけれど、とはいえ……1個1個の重みがね。やっぱり北海道は、すっごい距離と時間を掛けて行くから。

ギガ:そういうところで良くないライヴをしたときのへこみ具合といったら……!

■(笑)。

ギガ:こんなとこまで来て! 何しに来たんだ!

トキ:何をやってるんだ? っていう愕然感は東京よりも強いよね。

ギガ:……だから、ツアー回ってるのが好きなのかな。時間掛けて行って、そこでライヴをやる。だから緊張感とモチベーションを保ててるのかもしれない。


【2013.03.28 Thursday 20:36】 author : sayako oki
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