「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
町田 康 『正直じゃいけん』
正直じゃいけん

今年出たエッセイ集。町田さんのエッセイの中では『へらへらぼっちゃん』『つるつるの壺』なんかと同じ系統の本だと思う。

この本は、日経新聞連載【随筆ひとり漫才】、週刊朝日連載【アナーキー・イン・ザ・3K】、他作家の文庫本に収録された解説集【愛の炸裂】、町田氏が大阪について書いたものを中心にまとめた【大阪のこと】、と、大きく分けて4つの篇からなっています。

【随筆ひとり漫才】も【アナーキー〜】もいつも通りの町田節が炸裂しているのだけど、若干【随筆ひとり漫才】のほうが知的というか小難しい感じがするのは、日経新聞、というのもあるのかもしれない。1つのエッセイを読んでから、そのタイトルを読み返すと面白さが倍増です。

そして私、初めて町田さんの文章で泣いた。それは他作家の文庫本に収録された解説集【愛の炸裂】で。まさか解説集で泣くなんて思いもよらなんだ。篇題の【愛の炸裂】通り、町田氏の愛が炸裂しています、1つ目は野坂昭如作品、続いて隅田川乱一作品と、町田氏の10代に欠かせない人物の作品に触れ、中島らも『バンド・オブ・ザ・ナイト』解説〜柳 美里『生』の解説までの流れは物凄かった。『生』の解説のラスト6行で涙が阿呆みたいに出てきた。

町田さんは音楽でも文章でも、人を楽しませたい人だと思う。だからエッセイにもその傾向が顕著で、人を楽しませる為にたまーにフィクションなんかも使ったりする。だけど、この解説には嘘は一切無いんじゃないかと思う。本当に、その作家・その作品を愛する、町田氏個人が書いたものだと。だから、その作品を読んだことの無い私も、町田氏の解説に感動するのだと。

“正直が一番ですよ。いや、ホント。”
【2006.12.04 Monday 23:59】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
 
著者近況
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