「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
卒業制作
うちの専門学校の音楽ライターコースの卒業制作はクラスで音楽雑誌を作ることでした。コンセプト立案、取材のオファー、雑誌を作るからなにからなにまでを生徒で考えないといけなくて、わたしは世に出回っている雑誌みたいなことができると思ってたから、その方向性は正直最初はめちゃくちゃ不服でした。

ほかの学校は先生が全部おぜん立てしてくれていることが多く、なんてラクなんだろう!と思いました。生徒が自主でやっていると相手にしてくれない大人も多くて、先生たちが言ってくれればすぐOKもらえるのに、とぶつぶつ不満ばかり持っていました。

でもいまは、あの経験がすごく良かったなあと思っています。「巷にある雑誌と同じことをしても仕方ないでしょう」と言われても「その方法論が支持されているから世に出回ってるんだろ」「まずその方法論を取得させてくれ」と思ってたけど、学生みたいなスキルも経験もない、熱量だけしか持ち合わせていない未熟者が、世に散々出回っている方法論を使いこなせるわけがないんです。若者は、経験豊富な大人が作り上げた枠組みに押し込められるほど手なずけられるものでもないし、そんなに上手にできてない。若い子だけで作るんだったら、若い子たちの感性と思考だけで作ったもののほうが、純度が高くて面白いものになりますと思います。

先生たちはそれを影からそっとアシストしてくれました。決めたものに対してアドバイスをしてくれたり、たまには挑発してきたり。挑発されてブチギレて原稿全部書き直したのもいい思い出です。そのお陰でめっちゃいいものになったし、自分の書きたいことが書けたなとも思います。卒業制作にまつわるいろいろはクソほど大変だったけど、あれは編集の原体験だったなと思います。卒業式当日に完成本が届いたんです。こんな美しいタイミングで受け取れたのも奇跡的。クラスのみんなで「まじで神がかってない? うちら持ってるよね〜!」なんて図に乗ってました。

去年卒論の取材でわざわざ新幹線で1時間以上かけて小田原に住むわたしのもとまで来てくださった大学生さんからご卒業決定のご連絡が来て、そんなことを思い出しました。彼も1年間、就活と卒論に明け暮れたんじゃないかなと思います。卒業制作での経験がいまのわたしの力になっているように、それらの経験や思い出はこれからの彼を支える力になるでしょう。ご卒業本当におめでとうございます。
【2018.03.16 Friday 12:29】 author : sayako oki
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著者近況
▼ようこそいらっしゃいました! こちらはフリーランス音楽ライター沖さやこによる個人ブログです。熱量を大事にしながら、嘘をつかずに文章を綴っています▼「本音で語る音楽人」をテーマに掲げた音楽系ウェブマガジン「ONE TONGUE MAGAZINE(ワンタンマガジン)」を運営しています。自主制作なのでお金は絡んでません▼書くお仕事頂けたらとても嬉しいです。詳細はプロフィールをご覧くださいませ

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