「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
心と頭、情熱と技術
最近ほとんどライターの仕事しかしてないからかもしれないけど、言葉というものにも敏感になってくるようになりました。この前、とある言葉に当てられて吐き気が止まらなくなってしまって、頭はくらくらするし、どうしようもなくて。その数日後にその言葉がずらずらっと大量に並んだ画像が目に入ってしまって、慌ててブラウザ閉じたんだけど手遅れでした…………何があったかはご想像にお任せします。

とあるアーティストさんに取材しているとき、「沖さんの文章は、やっぱり沖さんなんですよ」と言っていただきました。こんな機械でもともと設定された無機質な文字という造形の羅列に、自分自身が投影されていて、それが第三者にも伝わるというのは、本当に不思議なことだと思う。

わたしは真心や熱量が何よりも大事だと思ってるんだけど、そこにロジカルな要素を足すのが好きです。たとえば、この「たとえば」を漢字にする、ひらがなにするだけでイメージは変わると思う。それは自分にとってロジカルなことでもあるし、微細な表情を作ることでもある。そういう作業がとてもたのしい。

どこに読点を置くか、どこで文章を区切るか。どこをひらがなにしてどこを漢字にするか。どこで段落を区切るか。ここは不要なんじゃないか。ここはもっと丁寧に書くべきなんじゃないか。ここはもう少し勢いを出すべきなんじゃないか。そういうときは大体頭を使っている。心が頭をコントロールして、頭が心を調整しているような感じ。全部脳の信号だと言われればそれまでなんだけど、わたしは「こころ」という概念を信じているので、いい感じに心と頭を使っていけたらいいなあと思います。

音楽もそれに近いんじゃないかなあと思う。技術よりも大事なことってもちろんあるし、うまいだけの音楽はつまらないんだけど、技術は表情を作るうえで必要不可欠なことというか、気持ちをさらに具体的に伝えられるギミックだと思っている。ただ笑うのではなく、目を細めたり、右の口角だけ上げたりとか、そういうことができるのが技術なんじゃないか。そういう意味で技術を磨くのは大事なことだと思うのです。技術に甘んじたらだめだけど。

心をこめて作っていけば、意識せずとも人の顔は出てくるし、どんなものでもエモーショナルになると思う。わたしが尊敬するアーティストはそういうひとたちばかりだし、自分もそういうものを書いていけたらいいなあ
【2017.03.06 Monday 16:59】 author : sayako oki
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著者近況
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