「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
vomit a little in your mouth

旭川で「nano distro」というディストロを運営しているnatsu nishiyamaさんがお友達と一緒に発行しているzine「vomit a little in your mouth」を送って頂きました。zineと言えばわたしも専門学校のイラレとフォトショの授業で1回作ったことがあります。表紙裏表紙含めて8ページとはいえ結構いろんなことができるもので、とても楽しく作りました。1人5枚ぐらいしか印刷しちゃいけないのに、こっそり30枚くらい印刷しました。先生ごめんなさい。

わたしの過去の悪行は置いといて。natsuさんのzineですが、お友達のつっかさんとのとても純粋な感情が詰まった素敵なzineです。全て手書き。一文字一文字丁寧に綴られていて、愛情が込められていて、読み入ります。旭川のバンドやライヴハウスの紹介、レヴュー、イベントを企画しているつっかさんの想いなどが記されています。「企画はやりたいという気持ちがあったら誰でもできます。音楽とバンドへの愛と情熱でできます」というつっかさんの言葉は本当にその通りで、いつもわたしも心の中に持っているものでしたが、他者の字で書いてあるものを自分の目で確認して、改めて刻み込まれた気がします。

実はここ2年くらい、雑誌を作ることはわたしの憧れというか夢で。でも踏み込む勇気がなくて今に至ります。大好きな人たちの、大好きな文章を載せて、それをひとつにまとめたい。実現できるできないではなくわたしの手帳には雑誌の構想メモがどんどん膨らんでいます笑 吁、妄想は止まらない。。。

vomit a little in your mouth、興味深い内容になっているので、是非皆さんもご覧になって下さい。個人的にはnatsuさんのライオットガールのお話がとても興味深かった! 郵送もして下さいますよ〜。とても素敵な女性です。詳しくは下記まで。

■information
http://disnano.tumblr.com/
http://disnano.blogspot.jp/
natsuさんのTwitterはこちら→@disnano @nanodistro
【2013.10.14 Monday 11:56】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
町田 康 『屈辱ポンチ』
屈辱ポンチ

これねー、図書館ねー、いっつも「貸出出来ます」って表示がコンピューターには出てるんだけどねー、絶対本棚に無いんだよねー、ていうかこれさー、短編小説じゃんねー、本棚の場所は何故かエッセイコーナーなんだよねー、だからっつってもねー、マチダコーの小説のコーナーのとこにこの本は無いんだよねー、ってそれって無断で持ち帰った人が居るってことだよねファッキン!

というわけで、図書館の人に言おう言おうと思いつつ、最近あんまり図書館に行かなくなったんで、結局自分で文庫本買っちゃった。有隣堂で。カバーのチョイスは黒か濃い目の青、って余談ですね。いやー、この本には【けものがれ、俺らの猿と】と【屈辱ポンチ】の二編が収録されているのですが、やっぱマーチダさん面白い。普通だったら凄くナイーブなことになるのに、町田さんの手に掛かるとそれがエンタテインメントに昇華されるんだ。だけど、そのエンタテインメントは、カラカラ笑うだけじゃない、絶対何処かに苦い部分を残す。これはマーチダ作品どれに対しても言えることなのだけど。町田さんのその辺のバランスがすっごい好きなんだよなぁ。たまらん。

この二編はどちらも読み易いタイプかな?【屈辱ポンチ】なんかは町田さんにしてはオチが分かり易くてこういうのも良いなぁと思います。あと、相変わらず文章のリズムは素晴らしいですね。スラスラスラーっと読めますもの。漫才のような会話も流石です。【けものがれ〜】の映画は見たことがないんだよなぁ・・・自分で見てみないとよく分からないし、今度見てみようかしらん。
【2007.05.02 Wednesday 23:59】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
町田 康 『実録・外道の条件』
実録・外道の条件

くひゃー!面白かった!この本のキャッチが、「許さん。復讐の鬼と化した俺は三年間洞窟にこもって本稿を書き綴った――。」だから、ちょっと怖いのかなぁ、なんて思っていたのだけど、もうまるで漫才を見ているような、リズムと言い回しが卓越している!エンタテインメント!という感じ。でも、読了後に残るジャリッとした舌触り。だって、やっぱりこの世の中には理不尽な人達が多いのが現状で、ひょっとしたらまともな人間のほうが少ないんじゃないかなって思うことも多い。弱い立場の人間を叩いてる人だって沢山居る。だから、マーチダさんの後書きと、松尾スズキさんの解説文を読んで、なんか口の中が苦くなって、エンタテインメントだけでなく、こういう苦味を与えてくれる本って凄いなぁって思う。

町田さんの文章は何処まで本当か何処からが嘘なのかよく分からないけれど、もうそんなのどうでもいいんだなぁって思います。これは作品として素晴らしい。感じた思いが何よりもリアルなのよね。この本、特にニューヨークの話が面白かったです。こんな文章書けるようになりたい。嫉妬しちゃうぜ、ベイビー(←まねしぃ)。
【2007.03.14 Wednesday 18:33】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
舞城王太郎 『好き好き大好き超愛してる。』
好き好き大好き超愛してる。

『世界の中心で、愛をさけぶ』のアンチテーゼとして書かれた作品で、芥川賞候補にもなったらしい(多分)。図書館の返却期限を過ぎてしまって、併録の【ドリルホール・イン・マイ・ブレイン】は読めなかった。

私はセカチューを読んでないんでセカチュー云々とは云えませんが、この『好き好き〜』は結構文章も淡々としていて、病気で死んじゃう恋人に対して、悲しい、という感情よりも、愛している、という感情が強い感じがしました。そんでもって、残された人間のその後の生とか。こう、タイトルからして、もっと軽い内容だと思ってたんだけど、全然そんなことはなかったです。パッと場面が切り替わる感じが映画的だなぁと思いました。そんでもってちょっと村上春樹も彷彿させるところがあるかな・・・。というか、本当に村上春樹に影響を受けてる人は多いと思う。

舞城さんって覆面作家なんだよね。実際どんな人なんだろう。実は女だったりするってのも、ベタだなー、と、思いつつも、有り得なくも無いなぁ、と思ったり。
【2007.02.13 Tuesday 10:11】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
「少年A」の父母 『「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記』
「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記

友人に勧められて読みました。酒鬼薔薇くんが17歳の時に刊行されたらしいです。

酒鬼薔薇聖斗さんの起こした事件があった時は私は中1で、当時の私はあまり事件に関して関心が無く「自分の弟の友達を殺してその首を自分の学校の校門の前に置いた神戸中2男子」くらいにしか知りませんでした。それが、酒鬼薔薇聖斗さんが二十歳の時、出所した話を聞いたのが4年くらい前。彼は過去の自分を捨てて、嘘の20年間を教え込まれ、その人間として生きて行くのだ、というような話を何となくテレビで聞いて、私は、きっと彼も心を入れ替えているだろう、と呑気に思っていたのですが、この本を読んで、本当に彼は変わったのかな・・・?と不安になりました。

彼は小学校3年生の頃からそういう、危険なことをしそうな兆候にあるではないですか。表面上が不良っぽい子ではない子が、あれだけ学校で悪さをするというほど危険なことは御座いませんわ。それをここまでしてしまったというのは、やはり親に責任があるのでは・・・と思います。ヒトラーに異常に興味を持った息子に、何の考えもなしにヒトラーのマニアックな本を買い与えるとは、どういうことでしょうかね。随所随所で、親御さんの責任も大きいなぁ、と思いました。でも、生き物を殺すことに性的興奮をおぼえる、というのは、持って生まれたものなのかもしれない。その持って生まれたものを、あの親子では、封じ込める事が出来なかったんだろうな。弟2人は健やかに育っているのですから。

子育て恐怖症になりそうです。

同じような事件が二度と起きないことを望む。
【2007.02.08 Thursday 00:15】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
重松 清 『卒業』
卒業

私は初めて重松さんの作品を読んだので、この本だけで云々云っても仕方が無いとは思うんですが、これに収録されている短編は4つともなんだか釈然としませんでした。良い話だというのは分かるんだけど、腑に落ちないところが多々あると云うか・・・。多分、私と重松さんの相性が合わないんだと思います。私も父親を亡くしているから、父親が居ない子供の気持も分かってるつもりなんだけど。むー。そして、4編とも、家族の死や友人の死や、死がテーマなのも、なんか腑に落ちなかったりもする。むー。生意気なこと云ってすみません。
【2006.12.08 Friday 15:13】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
小路幸也 『東京バンドワゴン』
東京バンドワゴン

普通だったらツッコむべきところが良い意味で昇華されてるような印象。テレビドラマで見たい感じで、作者さんもそれを狙っているのだと思う。本の最後にもそう書いてあったし。寺内貫太郎一家とか、さくらももこの谷口六蔵商店とか。そんな系統の物語です。

昔はこうやって近所の付き合いとか、義理と人情とか、そういうものにあつかったよなぁ、だけど最近はそういうのがないなー、と思いました。小路さんの作品は、ほっこりした中にちょっとした謎解きを入れる作品が多いのかな?世代関係なく受けそうな作品なので気になる方は読んだら良いと思いマッスル。
【2006.12.05 Tuesday 10:21】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
町田 康 『正直じゃいけん』
正直じゃいけん

今年出たエッセイ集。町田さんのエッセイの中では『へらへらぼっちゃん』『つるつるの壺』なんかと同じ系統の本だと思う。

この本は、日経新聞連載【随筆ひとり漫才】、週刊朝日連載【アナーキー・イン・ザ・3K】、他作家の文庫本に収録された解説集【愛の炸裂】、町田氏が大阪について書いたものを中心にまとめた【大阪のこと】、と、大きく分けて4つの篇からなっています。

【随筆ひとり漫才】も【アナーキー〜】もいつも通りの町田節が炸裂しているのだけど、若干【随筆ひとり漫才】のほうが知的というか小難しい感じがするのは、日経新聞、というのもあるのかもしれない。1つのエッセイを読んでから、そのタイトルを読み返すと面白さが倍増です。

そして私、初めて町田さんの文章で泣いた。それは他作家の文庫本に収録された解説集【愛の炸裂】で。まさか解説集で泣くなんて思いもよらなんだ。篇題の【愛の炸裂】通り、町田氏の愛が炸裂しています、1つ目は野坂昭如作品、続いて隅田川乱一作品と、町田氏の10代に欠かせない人物の作品に触れ、中島らも『バンド・オブ・ザ・ナイト』解説〜柳 美里『生』の解説までの流れは物凄かった。『生』の解説のラスト6行で涙が阿呆みたいに出てきた。

町田さんは音楽でも文章でも、人を楽しませたい人だと思う。だからエッセイにもその傾向が顕著で、人を楽しませる為にたまーにフィクションなんかも使ったりする。だけど、この解説には嘘は一切無いんじゃないかと思う。本当に、その作家・その作品を愛する、町田氏個人が書いたものだと。だから、その作品を読んだことの無い私も、町田氏の解説に感動するのだと。

“正直が一番ですよ。いや、ホント。”
【2006.12.04 Monday 23:59】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
中島らも 『君はフィクション』
君はフィクション

図書館にらもさんの本がその時3冊しかなくて、おまけに私も時間が無くて、「まぁ、これでいいかー」と思って借りた短編集。ベストアルバムみたいな内容ですね、10編収録されていて2編が未発表の作品。

初めてらもさんを読んで思ったのは、この人頭の良い人だなぁ、ということ。「俺は頭が良い」と思いながら書いている文章ではなく、自然とこの人の知性が滲み出ているとでも云うべきなのかしら。文章がわざとらしくないもの。あと、この本は短編だから、どの作品も結構綺麗にまとまってて、私はらもさんの作品をこれしか読んだことないけれど、これはきっと読み易い部類なんだろうなー、と思います。まぁ、本人の死後リリースされたベストアルバムですから、そんな感じの内容にはなりますよね。個人的には【DECO-CHIN】が結構好き。

ライトな短編小説集だけれど、やっぱ薬物描写は具体的だから臨場感がありますな。これ長編で使われたらどんな風になるんだろう。長編読んでみたいわ。あ、あと、初めてこの人の小説に触れて、この人本当にセックスが好きなんだなぁ、というのが伝わってきました、カッコ笑い。
【2006.11.23 Thursday 00:11】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
小川勝己 『イヴの夜』
イヴの夜

図書館の新刊コーナーにあって、何となく手に取ってみて帯カバーの解説を見て・・・という流れで借りた本です。あたし、本当に現代作家に疎いんですけど、小川さんの作品ってなんか良い感じのタイトル多いですよね。『ロマンティスト狂い咲き』とか『まどろむベイビーキッス』とか『葬列』とか。粋だね。

コミュニケーション不全がテーマって書いてあったけど、コミュニケーション不全はおまけな感じがしました。三沢さんのキャラは分かったけど、ひとみのキャラがいまいちよく分からないまま終わった。いつも私は本を読むと頭の中にその登場人物のイメージが沸くのだけど、ひとみのイメージはあやふやなままで終わってしまった。あばずれなのかシャイガールなのかいまいち分からないし、上手にコミュニケイト出来なくなった理由がよく分からないし。多分私はひとみとは友達になれない。

真由子が切りつけられてから死ぬまでの描写がこの本の中で一番引き込まれた。メディアてりぶる。
【2006.11.22 Wednesday 23:55】 author : sayako oki
| 本(活字等) | - | - |
 
著者近況
▼ようこそいらっしゃいました! こちらはフリーランス音楽ライター沖さやこによる個人ブログです。熱量を大事にしながら、嘘をつかずに文章を綴っています▼「本音で語る音楽人」をテーマに掲げた音楽系ウェブマガジン「ONE TONGUE MAGAZINE(ワンタンマガジン)」を運営しています。自主制作なのでお金は絡んでません▼書くお仕事頂けたらとても嬉しいです。詳細はプロフィールをご覧くださいませ

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