「音」楽に「専」らのめりこみ「満」足と「充」実を多視点から伝えるブログ
 
8月32日
9月1日になると、まず8月32日か〜と思うのは、神聖かまってちゃんの影響だと思う。

神聖かまってちゃんはもちろん全国デビューのタイミングから知っていたんだけど、奇抜なイメージが強くて積極的に聴こうとしてませんでした。でも2014年の冬のBAYCAMPで初めてライヴを観て、完全に持ってかれちゃったんです。1曲目からいいライヴだったんだけど、「夜空の虫とどこまでも」→「ロボットノ夜」の流れがもうだめだった。魂を抜かれて、完全に別世界に連れていかれてしまった。

そのときの映像がYouTubeにあります。神聖かまってちゃんを撮り続けている、竹内道宏さんの映像です。


夜空の虫とどこまでも


ロボットノ夜

「夜空の虫とどこまでも」のイントロで、の子さんが飛び跳ねながらステージ前方に出てきてくるくると回りながらキーボードの前に戻るシーンがあるんだけど、それがものすごく美しかったんです。あの瞬間は、わたしを違う世界に誘う妖精だったんだろうなと思うくらい。そこからの「ロボットノ夜」で、もう完全に取り込まれちゃったんですよね。あんなに心の奥の奥を直接突かれたこと、大人になってからほとんどなかったから衝撃が強すぎて傷ついた。

この日のライヴはの子さんもすごく機嫌が良くて、演奏も躍動感があって、とてもいいライヴでした(この2曲以外のこの日の映像もあるのでぜひ見てみてください)。そこからわたしは、一気にかまってちゃんの旧譜を揃えました。かまってちゃんの音楽は音像も言葉も精神世界を抉るものが多くて、それでも聴くことができたのは、彼らがロックスピリットだけでなくポップセンスやユーモアを持っている人たちだからだろうなと思います。

とはいえかまってちゃんの曲は感情が昂る瞬間とか、の子さんが美しいものを見た瞬間の興奮とかが音楽になっている感覚があるので、曲の力が強いんですよね。聴くたびに持っていかれちゃうし、持っていかれちゃう曲ばっかり好きだから笑、聴き出すと抜け出せなくなっちゃうのです。だから普段は仕事に余裕のあるときにしか聴かないようにしてるんだけど、8月32日はどうしたってかまってちゃんだから、気付けばSpotifyに手を伸ばしていました。

そのタイミングで初めて聴いた「33才の夏休み」がまーじでやばかった。曲も過去の夏休みシリーズをサンプリングしていて結成10周年感があるし、MVもバンドの10年の歴史をぎゅっと凝縮させていて、これは竹内さんだから撮れるものだなと思った。行ったことないのに見覚えある場所ばっかりだよ。


神聖かまってちゃん「33才の夏休み」MusicVideo

最後に女の子がパソコンを、の子さんがギターをぶっ壊して、同じ方角を見るのがめちゃくちゃいい。なんだこの美しいシーンは。甘酸っぱい可能性しか感じないじゃないか。

「33才の夏休み」は「33歳のの子さん」の歌だったことがすごくうれしかったです。大人になってしまった悲しみを持つ反面、毎日いろいろあるし投げ出したくなるし大変だし疲れているけれど、大人も悪くないなと思えるきらめきも持っていて、それらを全部抱えて前へ走り出そうとしている。若者でも中年でもない「33歳」という大人の焦燥。少年の感覚を手放さないまま、だけどちゃんと大人になっている姿も含めて、かまってちゃんの同世代としてとても励みになる曲でした。

30代は初めて「終わり」と直面する年齢だと思います。全部がいつか終わっちゃうんだよね。わたしも30年以上生きてきて、いろんなものを失ってきた。でも「終わり」ほど寂しくて、愛おしいものはないんじゃないかと思う。

8月32日がもうすぐ終わる。平成最後の夏も終わる。「終わり」を目の前にして生まれた「寂しい」という気持ちを抱きしめるたびに、わたしたちは少しずつ大人になっていくんだろうな。
【2018.09.01 Saturday 23:26】 author : sayako oki
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1995
1995年。小学生だったわたしにとって、「死」というものが初めて重くのしかかった1年だった。

まず1月に阪神淡路大震災。沖家がある大阪府豊中市はそれほど大きな被害がなかったとはいえ、よく知る場所がまったく違う景色になっていること、高速道路が分断されている絵はかなり衝撃的だった。わたしの知り合いは多くの友人や家族を亡くしていた。関西は地震が少ない地域だと認識していたからこそ、なおさらそのダメージは大きかった。

そこから間もなく、3月に地下鉄サリン事件が起こった。無差別殺人、テロというものを初めて認識した事件だった。たくさんの人が死んでしまう出来事が、自分の縁のある土地(豊中と横浜)のすぐそばで、たった2ヶ月ちょっとの間で立て続けに起こった。

阪神淡路大震災も地下鉄サリン事件も、ノストラダムスの大予言(1999年に地球が滅亡する)の予兆なんじゃないか、なんて話もよく出ていた。子どもの想像力は豊かだ。

そして1995年は、戦後50年でもあった。そのタイミングゆえか、進級すると同時に授業内で戦争について調べること、戦争について学ぶことも多くなった。当時はまだ戦争経験者が多かったため、空襲を経験した人が直接話をしてくれる機会もあった。学校一帯が焼け野原になった写真をたくさん見た。50年でこんなに元通りに、なんなら発展するのか、と驚いたし、自分の頭の上から爆弾が振ってくることを考えたら、恐ろしくて仕方がなかった。

死というものと向き合うことが多かった。そんなときに、父親ががんで亡くなった。1995年8月29日。残暑が厳しいよく晴れた日で、アスファルトの上で揺れる陽炎で視界の粘度がとても高かったことを覚えている。

わたしは父親との最期の会話は、わたしが父親に一方的に悪態をついたことだった。そのあと父は急に病床に伏し、会話ができる機会を得られなかった。そのまま父はこの世を去った。いまも悔いている。

そしてこの年の秋〜冬にかけて、新世紀エヴァンゲリオンのTVアニメ版がテレビ東京で放送された。このアニメもまた、「死」が取り扱われたもので、震災、サリン、戦後50年、父親の死という4段階で「死」を認識したわたしにとどめを刺すような作品だった。

生まれて初めて死を痛烈に意識した年が、1995年だった。でも30を超えて、その死というものがさらにリアルになった。それはよく知る俳優さんなどが他界したり、中学時代から飼っていた猫が死んでしまったこと、戦争という二文字がちらつく現代なども影響している。だから、1995年のことを最近よく思い出す。サリン事件の死刑執行が行われたことも大きい。

いつ死んでもいいと思っていた。だけどいまは死にたくないし、できるだけ長生きしたい。もっとたくさん書きたいし、もっとたくさん好きな人たちと会いたいし、話したい。もっといろんな人と出会いたい。でも年齢を重ねるごとに、死というものがリアルになっていく。志村正彦の年齢を追い越し、hideと同年代になったわたしは、アベフトシの年齢にも近づいてきている。

父親の命日まで1週間を切った。
【2018.08.23 Thursday 17:15】 author : sayako oki
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小学生ぶりの歯医者さん
TwitterとかInstagramでもギャーギャー騒いでおりますが、最近歯医者さんに通い始めました。ちょっと前から右顎が痛くて、ああこれは虫歯がだいぶヤバイな……でもいま眼科に通ってるから眼科と両方は金銭的にきついし、なにより歯医者さんに行きたくないな……と思っていたら熱は出るわ痛いわで仕事に手がつかない。というわけでおかんのお店の常連さんが通っている歯医者さんを紹介してもらい急遽行ってきました。

わたしはそんなに痛みに弱いほうではありません。小学生の時に通っていた歯医者さんも怖くもなんともなかったし、注射なんていまでもほんと気持ちよくて大好きで毎日したいくらい。でも中学で静岡に引っ越して、どこの歯医者さんに通えばいいのかわかんなかったのもあって疎遠になり、そのうち歯医者さんのことが漠然と嫌になりました。最後に診てもらったのは高校の健康診断かなあ。虫歯があると言われましたが、歯医者さんが嫌で放置し、三十路に至ります。

歯の痛みの原因を診る前に、歯科助手さんがわたしの歯を1本1本チェックし始めました。そのとき、いろんなことを思い出しました。なぜわたしが歯医者さんに行きたくなかったのか。その理由はわたしの歯並びでした。小学生の時から歯医者さんに行くたびに、健康診断で歯を診てもらうたびに、歯並びの悪さを指摘されました。「これはひどいな」「噛み合わせが悪い」「歯並びが悪い」「治したほうがいい」「歯並びの悪い人は寿命が短くなる」――子どもながらにその言葉たちや、先生と看護師さんの「うわっ」というリアクションがつらかったのです。わたしの歯は醜くて恥ずかしい、見せたくない――小学生の時のあの感覚が体にしっかりと蘇ってきて軽くパニックになりました。

歯のレントゲンを撮ったあと先生に診てもらったとき、先生が「磨きにくいところが虫歯になっちゃってるね」と言いました。わたしはその言葉に思わず「歯並び悪いんですよね……」と零しました。すると先生はこう言いました。「んー、まあでもね。そんなにひどいほうではないよ」。わたしはその言葉でなんだか一気にほっとして、身体の力も抜けていきました。

歯の痛みの原因は親知らずの虫歯でした。その場ですぐ抜くことが決まりました。歯を抜くのは初めての経験だったけど、「痛くない? 痛かったら手を挙げてね」と気遣ってくださって、まったく痛みを感じないまま抜歯は完了しました。

この前抜いたとこの抜糸をしてきて、そのあとは歯の磨き方をレクチャーしてもらい、歯垢除去をしてもらいました。プロが伝授する歯みがきのテクニックには目から鱗で感心しきり。歯垢除去は見えないけどどんどん綺麗になっていくのが感覚的にわかってめちゃくちゃテンションがあがった。自分の身体をメンテナンスするってこんなに気持ちのいいことなんだな……と思ったのは生まれて初めてかもしれない。

20代は自分を犠牲にしまくってただただひたすらがむしゃらに走りまくって、そのことに後悔はしていないし、間違ってなかったとも思う。でも30代は自分をもっと労ってもいいのかなと思いました。もういい大人だし、自分を整えることでいいパフォーマンスができるなら、そのほうがいいかなって。ただそのぶん20代の自分には負けたくないですけどね。

次の歯医者さんは5/18の朝9時。誕生日に朝イチで歯医者さんなんて、歳を重ねることへの意識が高いわね沖さんったら。歯を健康にして、いつまでも美味しいごはんを食べ続けたい……。食いしん坊万歳! って締めがこれ?
【2018.04.28 Saturday 12:43】 author : sayako oki
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卒業制作
うちの専門学校の音楽ライターコースの卒業制作はクラスで音楽雑誌を作ることでした。コンセプト立案、取材のオファー、雑誌を作るからなにからなにまでを生徒で考えないといけなくて、わたしは世に出回っている雑誌みたいなことができると思ってたから、その方向性は正直最初はめちゃくちゃ不服でした。

ほかの学校は先生が全部おぜん立てしてくれていることが多く、なんてラクなんだろう!と思いました。生徒が自主でやっていると相手にしてくれない大人も多くて、先生たちが言ってくれればすぐOKもらえるのに、とぶつぶつ不満ばかり持っていました。

でもいまは、あの経験がすごく良かったなあと思っています。「巷にある雑誌と同じことをしても仕方ないでしょう」と言われても「その方法論が支持されているから世に出回ってるんだろ」「まずその方法論を取得させてくれ」と思ってたけど、学生みたいなスキルも経験もない、熱量だけしか持ち合わせていない未熟者が、世に散々出回っている方法論を使いこなせるわけがないんです。若者は、経験豊富な大人が作り上げた枠組みに押し込められるほど手なずけられるものでもないし、そんなに上手にできてない。若い子だけで作るんだったら、若い子たちの感性と思考だけで作ったもののほうが、純度が高くて面白いものになりますと思います。

先生たちはそれを影からそっとアシストしてくれました。決めたものに対してアドバイスをしてくれたり、たまには挑発してきたり。挑発されてブチギレて原稿全部書き直したのもいい思い出です。そのお陰でめっちゃいいものになったし、自分の書きたいことが書けたなとも思います。卒業制作にまつわるいろいろはクソほど大変だったけど、あれは編集の原体験だったなと思います。卒業式当日に完成本が届いたんです。こんな美しいタイミングで受け取れたのも奇跡的。クラスのみんなで「まじで神がかってない? うちら持ってるよね〜!」なんて図に乗ってました。

去年卒論の取材でわざわざ新幹線で1時間以上かけて小田原に住むわたしのもとまで来てくださった大学生さんからご卒業決定のご連絡が来て、そんなことを思い出しました。彼も1年間、就活と卒論に明け暮れたんじゃないかなと思います。卒業制作での経験がいまのわたしの力になっているように、それらの経験や思い出はこれからの彼を支える力になるでしょう。ご卒業本当におめでとうございます。
【2018.03.16 Friday 12:29】 author : sayako oki
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近況報告みたいな告知みたいな
こんにちは。ライターの沖です。最近のわたしはちょっと仕事量が半端なくてやばい感じです。なのにブログを書くという矛盾!

■Instagram
最近TwitterとInstagramの住み分けが自分なりにわかってきまして、Instagramはプライベートやパーソナル寄りな感じで投稿する感じに落ち着いています。鍵かけてるんですけど、読者様や友人知人、お仕事関係の方々はもちろん承認いたします。ただ、クソくだらないことばかり投稿してるのでフォローをしてもらうのは非常に忍びないです。それでもいいぜ!っていう方々だけぜひぜひ。しれっと(もちろん問題にならない範囲で)自分に関する情報を先出ししたりしてます笑 アーティストの情報は先出ししないよ! そんなの当たり前だよ!
https://www.instagram.com/s_o_518/

■就職できなかったフリーランスライターの日常
私生活上の親しい人たちからちょこちょこと「ワンタンマガジンでエッセイを書いたらどうか」と言ってもらっていて、それはちょっと自己主張強すぎない〜〜〜???? と思ってやってなかったんですけど、求められているものならばやってみようかなと思い、先日第1回目を公開したら、意外と評判が良くてびっくり。というわけで月いちペースくらいで続けていこうと思います。エッセイ書くのは結構トレーニングになるわ。もうちょっと本を読んだほうがいい気がしてきた(気づくの遅すぎる)
http://one-tongue.net/2018/03/02/3501/

■ヘルペス性角膜炎
最近告知できる記事がほとんどないのは、2月にヘルペス性角膜炎になって11日間現場仕事をお休みしていたからです。ご迷惑をおかけした方々大変申し訳ございません。ウイルスが死滅することはないので、完治できない病気なのですが、極力ストレスをためず、疲れをためないことが予防策だそうです。自分の身体は自分で守るしかないので、努めていきたいと思います。

■今月末から来月にかけて
とにかくいっぱいお仕事していててんてこ舞いなので、今月末から来月にかけてたくさんいろんな媒体さんへの記事掲載のお知らせできると思います! 1本1本心を込めて書いています。お時間の許す限り、是非お読みくださいませ!

■ワンタンマガジン
こちらも今月中にインタビュー記事を1本アップ! そしてディスクレビューも書けたらなと思っております。いま水面下で進めている企画もいくつかありますので、ぜひこれからもチェックしていただけるとうれしいです。仲間に入りたいひとはいつでも声かけてください。人手不足が深刻です。連載してくれるアーティストさんもお待ちしております。TwitterやFacebookページのいいね!もよろしくお願いいたします! 求めてばっかり! ごめんなさい!!
https://www.facebook.com/onetonguemagazine/
https://twitter.com/one_tongue

年度末のお忙しいところ恐縮ですが、いろいろチェックしていただけたらうれしいです〜〜。皆様いつもありがとうございます。皆様のおかげでがんばれます。これからも(ヘルペス性角膜炎にならない程度に)がんばります! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
【2018.03.10 Saturday 15:48】 author : sayako oki
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影響
みなさん、受けてますか? 影響。

人間は影響を受ける生き物だと思いますが、その影響というのはいろいろありますよね。わたしもライターを始めて今年の5月で8年になるものでして、ありがたいことに若いライター志望さんから「沖さんみたいな文章を書きたくて」とおっしゃっていただいたりするんです。うれしいなあと思うと同時に、わたしなんかに影響を受けてほしくないなあ、と思います。

わたしは「この人みたいな文章を書きたい」と影響を受けた同業者さんがいません(※駆け出しのころにアドバイスをされたことは抜きにします)。「こういう立ち位置のライターさんになりたいな」と思ったことはあるし、定期購読していた雑誌もあったんですけどね。なんでなのかなあ、と考えたとき、理由がふたつありました。

まず、わたしは文章を読むのが好きな人間じゃなくて、書きたがりだったのです。ちょっと雑誌とか読んでみると、熟読&読了する前に「あ、わたしもこういう感じのこと書きたい!!」と思って雑誌を置いて、自分なりのレヴューとかを書いちゃったりして。読むより書くことのほうが何十倍も何百倍も好きなんです。

もうひとつは、文章を読んでいて「わあ! わたしもこういう文章が書けるようになりたい!!」とうらやましくなっちゃう人たちはみんな小説家とミュージシャンでした。だからわたしがライターを志したのは、ART-SCHOOLの木下理樹さんの旧・狂人日記がきっかけだったんです。「こんなふうに繊細で色気がある言葉で音楽を表現したい……!」と思いました。

面白い文章を書くミュージシャン多いですもんね。アルカラの稲村さんとか、People In The Boxの波多野さん、モーモールルギャバンのゲイリー・ビッチェさん、sleepy.abの成山 剛さん……挙げていくとキリがないですけど、ミュージシャンのブログには影響を受けているかも。リズムがいいんですよね。あとは無駄がなくて俗っぽくならない表現をする人が好きなので、純文学が好きです。新聞の文章も結構好き。理由はかっこいいから(低偏差値コメント)。

同業者さんの文章を読むと病むので笑、精神衛生をキープするためにあまり読んでいません。「そういうところがだめなんだ!」と言われることもたくさんあるし、自分自身もそう思うけど……。病んじゃうんだもの。もう仕方ないですよね。病んだら元も子もないから。

でも、影響って、全然違うところから受けたほうが突飛で面白いものが生まれるんじゃないかな。3ピースバンドがオーケストラにインスパイア受けてもいいと思うし。小説に価値観変えられて、その結果に音楽が生まれるとか、とても素敵なことだと思います。わたしは冨樫義弘作品にめっちゃ影響を受けているので、幽遊白書みたいな文章を書きたいです。目指せ! ライター界の幽遊白書!!!! ジャンプ育ちらしく、夢はでっかく!!!!!
【2018.02.25 Sunday 23:41】 author : sayako oki
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ただより高いものはない
ワンタンマガジンは取材するお相手からお金をいただいていません。

金銭の授受がないということは、対等な関係と言うことです。だからわたしもいい記事を作るために結構自分の意見を強めに言います。でもこちらのやりたいようにしたいわけではなく、お互い意見を出し合って一緒にいい記事を作りたいと思っています。

だから、「まあ無料だし」だけのテンションで来られちゃうと結構しょんぼりしちゃう。お金は発生してないし、わたしも利益は求めてないけれど、普段わたしがお金を稼いで生活をしている技術を無料で使っているということはわかってもらいたい……と思ってしまうのです。当たり前ですが、ワンタンマガジンの取材を入れていたら、その時間にわたしはほかの仕事を受けられません。わたしの時間を使っているということもわかってほしいのです。少ない金額or大したものではありませんが、カメラマンさんにもお礼はお渡ししています。

ワンタンマガジンというメディア自体に拡散力はないかもしれません。でもわたしはライターだけで生活しています。アルバイトもしていない、書くことだけで生活しています。そのプライドはあります。べつに見返りを求めているわけではないけれど、それを「まあ無料だし」のテンションでやられちゃったり、「全部こっちのスケジュールに合わせてくれなきゃ困ります」みたいな姿勢で来られちゃったり、歩み寄りがないと、やっぱりしんどいです。

わたしは商業メディアでできないことをやりたくて、面白いこと、たのしいことをしたくてワンタンマガジンを始めたんだけど、それらの理由でたまにたのしくなくなっちゃうことがある。……という愚痴っぽいブログになっちゃいました。すみません。

愚痴らせてもらったぶん、明日からすっきりした気分で仕事しよう。そんでもって人間力上げていこう! やっぱ人間力高い人はかっこいいもんね。自分がかっこいいと思う人になりたいなあと思います。日々しょーじん!
【2018.02.18 Sunday 02:34】 author : sayako oki
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財布と生活


2007年。専門入学直前に1万円の白い革財布(銀のドット入り)を買ったら、使い始めて3ヶ月くらいで銀が変色し、白い部分も汚れてきた。「白い財布はあかんし、中途半端な安物もあかんわ」と思った23歳のわたしは、その年の夏にヴィヴィアンの財布を長財布を買った。本当はもっと気に入ったデザインがあったのだが、23100円が限界だったし、それも予算オーヴァーだった。

わたしは音楽媒体で働くことを目標に専門学校に入学した。当時は伊豆高原に住んでいて、そこから西新宿のはずれの学校まで新幹線も使って片道3時間かけて通っていた。田舎に住んでいたからどこに行くにも財布が必要で、定期入れを落としたことがきっかけでPASMOも財布に入れることにした。財布にはバファリンもお守りも絆創膏も入れてある。無意識のうちに「財布がひとつあればどこへ行くにも安心」という状況を作っていた。

だがその財布、2017年の春ごろからファスナーの布の部分が破れてきたり、閉まりも悪くなり、本革の部分はめくれてきたりと、ガタがきはじめた。それからというもの、新しい財布を探すためこまめに丸井と伊勢丹を覗くようになった。だがいつ見てもどの財布もどうもピンと来ない。めちゃくちゃ魅力的なものがふたつあったが、それぞれ12万円と8万円だった。貧乏人には無理無理。それならいいイヤホン買うわ。

そんなこんだで10ヶ月ほど経ち、今年の1月中旬にファスナーの一部分が壊れ、1月30日にはとうとう完全に現金入れのファスナーがすべて閉まらなくなってしまった。というわけで次の日、丸1日かけて新しい財布を探した。丸井伊勢丹西武京王小田急といった百貨店やアウトレットを見て、グッチコーチプラダバーバリーアナスイサマンサタバサなどなど本当にいろんなところの財布を物色し、最終的に結局またヴィヴィアンに落ち着いた。

家に帰り、壊れた財布から新しい財布に中身を移す。ひと通り移し終えて、ふと10年半使い続けた財布に目をやる。その財布を使っていた10年半のことが鮮明にいろいろと思い起こされた。専門学校時代の同期の顔も、いまは疎遠になってしまったあの人たちの顔も、旅行に行ったときのことも、待ちに待ったCDを買うときにこの財布からお金を取り出したときのことも、楽しかった飲み会のことも、本当にいろんなことが蘇ってきた。

中身がなくなって薄くなった財布は、なんだか急に生気がなくなってしまったようで、これまでよりもボロボロ具合も汚れも際立って見えた。職務を全うし満身創痍で現役引退するという事実は、がむしゃらに夢を追いかけ続けた専門学校〜若手ライター時代の青春の終わりを告げられたような感覚にもなった。(でも専門学校生時代に買ったiPod classicがまだ現役だけど!)

この財布と生活をともにした10年半という時間は、自分の人生のなかでも非常に濃く特別な時間だった。これからの日々もそう思えるものにしたい。まずはこの新しい財布のクレジット一括払うミッションというエピソードゼロを乗り越えてからですかね。
【2018.02.01 Thursday 14:51】 author : sayako oki
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熱いわりにドライ
完全に自分の話なので、読まなくて全然オッケーのブログです。言葉にして発信しないと心情が整理できない&前に進めないという厄介な性分でして。。

親しい人から「他人に興味がないでしょ」、家族みたいな存在で大好きだった友達からは「人を好きになったことある?」と言われるほど散々なわたくし。言われた当時は反論したけど、いま落ち着いて考えてみると半分当たりで、半分違うかなあと思います。

そのへんの性質はライターのスタンスにも反映されていて、わたしのアーティストに対する「好き」という気持ちは、超上から目線みたいだけど「評価する箇所がある」と「尊敬できる」という気持ちとイコールです。だからたまに「誰推しなんですか?」とか「メンバーの中で○○が好きなの?」とか「○○くんのこういうとこ超かわいいですよね」とか言われると「え????????」と思ってしまうのです。わたしの推しは安住アナと大倉忠義だけだし(10代のときから好き&ふたりともいまも仕事に関係ないので)、それでもそんなに熱心に出演番組チェックしているわけでもないし、最近は関ジャニ∞も箱推しになってきました。

こういうこと言うと、ドライだね〜つまんないやつだね〜可愛くないね〜と言われたりするのですが。もちろん人として友好関係を築けることは超幸せだし、関わっている方々全員ごはんや飲みに行こうと言われれば喜んで行きます。仲良くなるのは大歓迎だし超うれしいけど、虎視眈々と「仲良くなりたい」と狙っている要素は皆無なのです。仕事に必死でそんなこと考える余裕ないです。アーティストに限らず関係者さんもそうだし、これまでの学生生活やアルバイト先でも同じような感じ。アルバイト先の人とは友達にすらなれない(友達になっちゃうとバイト先でどういう振る舞いをすればいいかわからない)くらいだったから、だいぶ緩和したと思います。

たまに「立場を利用して近づこうとしてる」みたいに言われたりして、もう勘弁してくれよ!という気持ち。30過ぎてからだいぶなくなったけど、いまでもたまに言われるので落ち込む。年齢とか関係なく、わたしはそのアーティストの魅力をひとりでも多くの人に伝えたいだけなのです。わたしが「いい」とか「好き」と発信するだけで興味を持ってくれる人も(少ないとはいえ)いらっしゃるので、それなら発信していきたいし。なにより単純に、お世話になっている人たちの力にはなりたいですよね。自分のできるだけの力を注ぎたいし。

私生活と仕事は分けたいタイプなのですが、友達から「沖ちゃんの場合はそれも全部仕事のため……というか書くためだよね」と言われたことがあります。私生活を充実させるのは仕事で得られない刺激を得て、それを書くことに還元するためだと。いろんな人と話したいと思うのもそうだろうと。あー、確かにそれはあるかもしれないなあ、と思ったけど、わたしほんと人を利用している非情な人間な感じがしますよね。もちろんその人を大事にしていることには変わりないんだけど、生活の主軸が書くことなのは間違いないから。

ということもあって「他人に興味がない」や「人を好きになったことあるの?」と言われたことにも、時間が経ってちょっと納得してしまったのです。他人に興味がないことはないし、人を好きになったこともありますけどね!

いいと思ったアーティストは全力でいい部分を評価して微力ながら広めていきたいし、文章を通して読者さんとコミュニケーションしていきたいし、自分の文章や取材でアーティストさんに刺激を与えられたらうれしい(印象に残らないのがいちばん無意味だと思うから、ケンカしたいわけではないけど怒らせてしまうのもある意味アリだと思っている。嫌われるの怖がっていたらいいものも書けないし、いい取材もできないというのが持論です)。どんなに好きなアーティストにも最低1枚はピンとこないアルバムがあるのは当然だと思っているし、アーティストをリスペクトしているぶん、リスナーとしてのプライドも持っていきたいなと思うわけです。

というわけで今日も原稿を書きます。
【2018.01.05 Friday 14:22】 author : sayako oki
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年末のご挨拶
いつも記事を読んでくださっている皆様、SNSやメールでリアクションやメッセージを送ってくださる皆様、ライヴで声をかけてくださる皆様、アーティストの皆様、ご関係者の皆様、友人の皆様、家族、2017年も大変お世話になりました。ありがとうございます。

今年はスクラップ・アンド・ビルドな1年でした。5月から8月は何かに取り憑かれてるレヴェルで公私ともに生き地獄でした笑 ずっと大事に守っていた縁が壊れてしまったり、ずっと堅実に積み重ねていたものが一気に奪われてしまったり。絶望感しかなかったですねえ〜。生きた心地がずっとしなかった。

でも、疎遠になっていた縁がまたつながったり、新しい出会いがあったりと、なくなるだけではなかったのが救いでした。絶望感のなかでいろんなことを考えたし、自分がどういうスタイルで書いていきたいのか、自分がどうしていきたいのか向き合うことも多かったです。大人になればなるほど、なんとなくやり過ごすことが増えていくけど、なんとなくのまま生きていったら自分はだめになると思った。自分を見つめ直すいい機会だったのかなと思っています。

いろんなことに気付けた1年でした。それはいろんなことを乗り越えられたからだし、乗り越えることになったのは失うものが多かったからだと思います。つらかったし、いまもつらいけど、いい年だったし、幸せだなと思います。わたしがこうしてライターの仕事をするという夢を叶えているのは、関わってくださっている方々、かつて関わってくださった方々、みなさんのお陰だと心の底から思います。縁が途切れても、その事実は変わりません。ずっと忘れたくないし、ずっと大事にしていきたいことです。

乗り越えないといけないことはたくさんあるけれど、時には落ち込みながら、前向きにサヴァイヴしていきたいものです。青くさく真摯に謙虚にまっすぐ向かい合っていきたいと思います。長々独り言、申し訳ございません。お読みいただきありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いいたします!
【2017.12.31 Sunday 01:52】 author : sayako oki
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著者近況
▼ようこそいらっしゃいました! こちらはフリーランス音楽ライター沖さやこによる個人ブログです。熱量を大事にしながら、嘘をつかずに文章を綴っています▼「本音で語る音楽人」をテーマに掲げた音楽系ウェブマガジン「ONE TONGUE MAGAZINE(ワンタンマガジン)」を運営しています。自主制作なのでお金は絡んでません▼書くお仕事頂けたらとても嬉しいです。詳細はプロフィールをご覧くださいませ

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